元気ですか~!!
元気があればなんでもできる。
ブログがあれば好きな情報が発信できる。
このブログは、往年のプロレス技について、さまざまなエピソードを交えて、明るく・楽しく・激しく語り、プロレスのゴールデンタイム復帰を願うブログです。
必殺技迷鑑-プロレス・総合格闘技・K-1- http://finishhold.exblog.jp/プロレスについて情報発信するのは、いままでためらいがありました。
なぜか・・・?
ただでさえマニアの方が多いプロレスファンですが、内容の素晴らしいWebサイトが非常に多いので、私ごときが発信するのはいけないのではないか、とずっと思っていました。
しかし、フォトリーディングのセミナーで出会った、ローリーさんという私の心の師が「初心者の人は君ほどプロレスに詳しくないから、好きなことを発信することは初心者の人のためになるよ。」と励まして下さり、よーく考えて、悩んで、というのを繰り返して、「やっぱり発信しよう!」と今回、思い立ちました。
4月という季節が、何か新しいことを始めさせるのかもしれません。
しかし、私のプロレスに関する知識は、古い上に記憶があやふやなのです。
間違ったことを発信することもあるかと思いますが、ご勘弁ください。
先にお詫びしときますm(__)m
私とプロレスの出会いは、20年以上前にさかのぼります。
私は小学校の頃から親にプロレスを見せられていました。
週3回、「はじまるぞー!」と呼ばれます。
テレビの前に父と弟と3人ちゃんと座って、テレビ観戦です。
1.火曜日 20:00~21:00 テレビ大阪「世界のプロレス」
2.金曜日 20:00~21:00 ABCテレビ「ワールドプロレスリング」
3.土曜日 19:00~20:00 読売テレビ「全日本プロレス中継」
最初からプロレス大好きではなかったと思います。
父親からよく技をかけられて痛い思いをしていましたし、ギブアップという言葉を知らずに「降参!」と言うと「お前はまだ小学生じゃ」という、週刊ゴングの竹内さんの甲高い解説が必要なほど訳わからんダジャレを言い放ち、関節技をなかなかブレイクしてくれませんでした。
(降参→高3、つまり高校3年生)
気の弱い子だった私は、なかなか痛そうなプロレスは好きにならなかったと思うのですが、やはりヒーローが出てくると面白くなってきて、自分から欠かさず見るようになりました。
うちの家族でプロレスが大ブレイクしたのは、アニマル&ホークのロードウォーリアーズ(アメリカではリージョン・オブ・ドゥーム)でした。アニマルが相手を頭上に高々と持ち上げて、上下運動をした後にボディスラムでたたきつけるリフトアップスラムや、ロープにふった相手の頭くらいの高さに飛んでいくジャンピングヘッドバット、そして仕上げのダブルインパクト(相手をアニマルが肩車し、トップロープからホークがダイビングラリアット)といった、今までに見たことがない華麗な技の数々に、熱狂してました。
ちょうど、全日本プロレスに参戦していて、鶴龍砲(ジャンボ鶴田と天龍源一郎の最強タッグチーム)との闘いが見ものでした。
そして、横綱輪島の全日本プロレスデビューです。
今思えばあまりいい動きとはいえませんが、その当時は黄色いトランクスでスピニングトーホールドをかける輪島選手をキャーキャー言って応援してました。
今はアメフトの監督をされているそうです。
もともと相撲界出身が多いプロレス界(なんせ日本にプロレスを伝えた力道山先生が角界出身)ですが、横綱というのは関取の中でも別格で、今までプロレスのリングに上がった人では関脇である力道山先生が最高位でした。
輪島選手を皮切りに、元横綱双羽黒の北尾光司や曙のデビューがあったわけで、何事にも偉大な先駆者がいるわけです。
ゴールデンアームボンバーという必殺技を武器に、熱い戦いを繰り広げていました。
この技が、後に全日本プロレスに入門して四天王になる田上明(現プロレスリング・ノア)の必殺技、のど輪落としの原型になったと私は信じています。
その後、中学生のときはまったく見なくなりましたが、高校に入って部活の先輩がみんなプロレスファンだったので、また見るようになりました。
しかし、そのときにはすでに放送枠が深夜になっていて、非常に残念でしたが、いつもビデオのタイマー録画をして、後日腕立て伏せしながら見ていました(笑)
プロレスに関するお話は今後のブログ記事で詳しくご紹介しますので、この辺で止めときます。
おそらく内容も文体もこんな感じになると思いますし、私の引き出しはご覧の通りとても古いですから、間違っている場合もあります。
私も一種の病気なのか、プロレス話を書き始めると「あぁ~とまらない~」という感じで時間を忘れて書きなぐってしまうのです。かっぱえびせんと同じくらい止まりません。
全くプロレスを知らない方も、意外と新しい発見があるかもしれませんよぉ。
ゆっくりお楽しみ下さい。
私のプロデュースしているWebサイトもあわせてお楽しみ下さい。
【ストレス発散・ストレスマネジメントブログ】
「ストマネ☆こころのストレスマネージャー」
http://stressmanager.seesaa.net/【情報セキュリティ管理者養成サイト】
Secuad(せきゅあど).com 【セキュアドドットコム】
http://www.secuad.com/今日はわがブログにお越しいただき、本当にありがとうございました。
それでは、ご唱和ください。
1・2・3・ダァー!!
♪ファイッ!ファイッ!ファイッ!ファイッ!
♪チャーラーラーチャーラーチャーラー
DDTを最初に考案したのは、WWFにいたジェイク”ザ・スネーク”ロバーツだと言われています。殺虫剤のDDTのように一撃必殺である、というところから命名されたようです。
日本で最初にDDTを使ったのは、天龍源一郎選手だと言われています。
DDTは「デンジャラスドライバーテンリュー」の略だとも言われていました。
DDTはスタンディングで相手の首をフロントネックロックの形でホールドし、そのまま後方受身のごとく倒れこんで、相手のテンプルをマットにめり込ませるという技です。
スイング式DDTやダブルアームDDTなど、さまざまな変形技がありますが、やはりDDTといえば
破壊王の垂直落下式DDTでしょう。
垂直落下式DDTとはいえ、よく見たら垂直落下式ブレーンバスターなのですが、橋本選手が使うときは、やはりDDTという呼び方がふさわしいと思います。
強烈な膝蹴りをボディに数発入れて相手がぐったりしたところを高々と持ち上げて脳天からズドーン!
IWGPの長期政権を築いたのもこの大技あってのことだと思います。
本日、7月11日、
橋本選手の訃報を知り、書かずにはいられませんでした。
http://www.nikkansports.com/ns/battle/f-bt-tp0-050711-0015.html
40歳という若さ。本当に早すぎます。いまだに信じられません。
破壊王よ永遠なれ。
橋本選手の闘魂は、一生忘れません。
コーナーに相手をふり、コーナーポストにいる相手をバク転で蹴り上げるという、タイガーマスクのオリジナル技。
ひと昔前ですが、ゲームセンターの某格闘ゲームで、軍人キャラが必殺技として使っていたような覚えがあります。
おっ、コーナーに走った、と思ったらタタタタっとキックして1回転して無事着地、というトンデモナイことをするレスラーなのですよ、タイガーマスクは。
まるで月面歩行のようなこの技は、威力よりもタイガーの体術のすごさを見せつけるのに使われるつなぎ技です。
ちなみに、ムーンサルトキックは当時タイガーマスクが泊まっていたホテルの部屋で練習したものだそうです。
タイガーが序盤でくり出す、摩訶不思議な技です。
タイガーマスク以外で使っている選手を見たことがありません。
プロレスの試合はたいていゴングの直後、しばし見合った後に手四ツになります。
手を出し合っている姿はご覧になったことがあると思いますが、手四ツから腕を極めます。腕の取り合いでタイガーは相手に手を取られた後、このタイガースピンで見事に切り返し、レッグシザースで倒します。これがタイガースピンです。
ビデオを見ていて、私は思わず息を呑んでしまいました。
巻き戻してスローでじっくり見ても、動きがわからないほどの素早い動きでした。
この技を見ると、タイガーマスクは天才だ、と思ってしまいますよ。
タイガーマスクは華麗なフットワーク、ステップワークから試合が始まります。
雲の上をフワッと跳ぶようにリング上で弧をえがくタイガーマスク独特のステップは、タイガーステップと呼ばれます。ウェイトの軽いジュニアヘビー級はスピードが命ですが、あんなに華麗でキレのあるステップワークはタイガーの後にタイガーなしと言われています。猛虎伝説をご覧になるときは、まずステップに注目して下さい。モハメド・アリの華麗なフットワークに引けを取らない芸術的なステップ、それがタイガーステップです。
猪木さんが試合中に時折発する、独特の掛け声。
なぜか連続してヨシヨシヨシヨシと言いながら技をかけるのです。
タッグパートナーからタッチを受けたら、なぜかコーナートップに登って飛び降りて、相手に攻撃されるという若干意味不明な一連の流れと同じくらい不思議な掛け声です。えてして新日本プロレスの選手は独特の呼吸や掛け声をすることが多いのですが、やはり猪木さんのヨシヨシヨシヨシが代表でしょう。
知る人ぞ知る、猪木さんの癖です。
「キラー猪木シリーズ」など、昔の試合をご覧になる際には、掛け声にも注目してみて下さい。
カール・ゴッチが猪木さんに伝授したと言われる、「猪木スペシャル」卍固め。
ヨーロッパで古くから伝わるサブミッションの変形だとも言われています。
オクトパスホールド(タコ絡み)という別名もありますが、魅せるサブミッションとして、選手名を冠するスペシャル必殺技の中でも、華麗さにおいては最上級だと思います。
猪木さんの身体の柔らかさがこの技の威力を最大限に引き出していると言えるでしょう。
足を相手の足にからめ、腕を極めたのち、右肘を相手の腰にぐりぐりして完成です。
このグリグリがなければ猪木さんの卍固めではありません。
身体バランスの悪い選手がこの技を使うと、柔道の大腰のように投げでかわされてしまいますが、猪木さんは身体バランスが非常に良いため、がっちり極められると脱出不可能な技なのです。
猪木さんの選手としての晩年の必殺技。
別名「魔性スリーパー」と呼ばれるチョーク気味の絶妙なスリーパーで相手を落とします。
引退試合でドン・フライに極めたグラウンドコブラツイストとともに、必殺率が高い技です。
あの天龍源一郎選手との試合では、なんとあのタフな天龍選手をこのスリーパーで落としたのでした。
ベテランになるにつれ、グラウンドの巧みさと身体の柔軟さによってあらゆる角度からのスリーパーを可能にしていました。攻めさせておいてアッという間に形勢を逆転して大歓声の中でギブアップを奪うという一連のファイトは怒りのエネルギーを闘いにぶつける猪木さんのストロングスタイルを象徴していると言えます。
日本プロレス時代のアントニオ猪木選手といえば、必殺技はコブラツイスト(アバラ折り)でした。
猪木さんは新日本プロレス旗揚げ後、世紀の一戦を迎えます。そう、ご存知の異種格闘技戦、アントニオ猪木VSモハメド・アリ戦です。当時飛ぶ鳥を落とす勢いのボクシング世界ヘビー級チャンピオンのアリとの一戦は、猪木選手が低空のアリキックを連発し、お互いクリーンヒットのないまま引き分けとなりました。
マスコミには世紀の凡戦と叩かれましたが、前出の猪木さんの自伝にもこの試合に関する詳しい記載があり、かなり猪木選手にとってリスクの高い試合だったことがわかります。頭部への蹴り、パンチ禁止、投げ技禁止など、ルールがめちゃめちゃ猪木選手に不利な試合なので、あの展開しかないのでした。なんと、あのアリの拳は石膏でバンテージをカチンカチンに固めてあったため、拳が顔をかすっただけでスパッと切れたそうです。
しかし、燃える闘魂はやはり違います。
ボクシング世界チャンピオンという未知なる敵との闘いを控え、プレッシャーで食欲も出ない、肩も痛めて非常にコンディションが悪い中、試合では使えずに幻の秘技となりましたが、『延髄斬り』(当時はジャンピングハイキックと呼ばれていました)を編み出していたのでした。
そんな誕生秘話を持つ延髄斬りには2種類の入り方があります。
ひとつは、ジャンピング型です。ブレーンバスターやバックドロップなどからフラフラと立ち上がった相手の後頭部にジャンプ一番、渾身のキックを叩きこむ方法です。
もうひとつは、ロープワーク型です。ロープに相手をふり、戻ってきた相手にカウンターで後頭部をとらえるものです。難易度、技のキレ、破壊力、どれをとってもロープワーク型が素晴らしいです。ロープワーク型こそが延髄斬りだ、と主張するプロレス評論家もいます。
人間の脳と体を結ぶ、大切かつ弱い部分である延髄に、カウンターでハイキックが「シャー」という掛け声とともに気合一閃、叩き込まれる様子を想像してみて下さい。いかに恐ろしい技かがよくおわかりいただけると思います。
『1・2・3・ダァーッ』
『元気ですかー!』
『元気があれば何でも出来る』
『猪木が笑えば世界が笑う』
『バカヤロー!』
などなど、猪木さんの名言は枚挙にいとまがありません。人生の詩人なのです。
猪木さんは世界トップレスラー、一流ビジネスマン、政治家、詩人など、まさにミル・マスカラス(千の仮面を持つ男)なのです。
猪木さんを神と仰ぐ人も少なくありませんが、とにかくドラマチックな人生を闘い続け、人間の可能性にチャレンジしつづけている、人生レスラーなのです。
猪木さんの人生名勝負数え歌は、『アントニオ猪木自伝』に詳しく書かれています。
せきゅあど.comのプロフィールページで『アントニオ猪木自伝』のプチ書評書いてますのでご覧下さい。ブラジルへの移民とその凄まじい貧困生活、砲丸投げ、円盤投げなど陸上競技での活躍をきっかけにした師匠である力道山との出会い、大借金地獄となったアントンハイセル、3度の結婚、スポーツ平和党での活躍、イラクでのイベント成功と人質解放、側近の裏切りと落選、UFO構想、パラオ諸島のプライベートアイランドの話などなどなど、ここに書いてるだけでワクワクするようなエキサイティングな人生、猪木さんの存在そのものがなによりのフィニッシュホールドなのです。
ここぞという試合でしか見ることのできない、地味な大技のひとつです。
長州選手がトップロープから飛んできて、見事に相手の頭にヒットするんです。
あの精度は完璧です。ヒザが当たった瞬間、
バキッ、または
ゴキッというえげつない音がするんです。
この技が試合の終盤、バックドロップやサソリ固めの前に出てくるので、相手はたまりません。
対戦相手にとっては、ダイビングニードロップによるダメージそのものと、試合展開の両面でかなり痛そうです。
ただ、ニードロップは長州選手がかなり怒った時にでてくるので、この技を出させたということは、誇りに思っていいでしょう。
プロレス技はどれも痛そうですが、その中でも特に痛そうな技のひとつです。
ラリアットといえばスタン・ハンセンの専売特許ですが、日本でラリアットといえば長州力選手の「リキラリアット」だ、というプロレスマニアの方も多いです。
スタン・ハンセンのウェスタンラリアットとは異なり、体全体でぶつかり、連発でたたみかけるリキラリアットのスタイルは、小島聡選手などのラリアッター(ラリアット達人)に受け継がれています。
長州選手とスコット・ノートンとの名勝負では、渾身のリキラリアットを、真っ向から受け止める超竜ノートンの力と力のぶつかりあいが凄まじいものでした。
リキラリアットを放つ前に右腕をグルグル回し、ロープに走っていく姿はまさに『革命戦士』。私はいまだに気合いが入ると腕を回してしまいます。
最近のモノマネではプロレスラーとして一番取り上げられている長州選手。テーマ曲のパワーホールにのってTシャツを着てストロングスタイルで入場するその勇姿。かつてレスリングでオリンピックに出たアマレスの天才が、見事にパワーファイターとして華開く技、それがリキラリアットなのです。
別名スコーピオンデスロックと呼ばれるこの技は、かのカール・ゴッチと長州力選手が一緒に編み出したと言われています。
オリジナルホールドのサブミッションとしては、技の威力、技の姿において、猪木さんの卍固めに匹敵する、超一級品だと思います。ブレッド・ハートやスティングなどもフィニッシュホールドとして使っていますが、長州オリジナルとは技の入り方が違うので、厳密に言うとスコーピオンデスロックではなく、シャープシューターという技になります。トップロープからの雪崩式ブレーンバスター(頭か腰を打つので、長州選手自身も多少ダメージ受ける)→バックドロップ→ダイビングニードロップ→サソリ固め、またはリキラリアット4連発というフルコースは、あなたをフランス料理よりもおなかいっぱいにしてくれることでしょう。
ジャンボ選手は、プロレスラーのかたわら、筑波大学体育研究科コーチ学専攻に入学し、「スポーツ産業論」「レジャー論」などを学んでいらっしゃいました。
そして非常に内容の濃い修士論文を書かれました。
ジャンボ鶴田選手のWebサイトで、現在も読むことができます。
自伝的な内容も興味深いですし、なんといってもコーチ学の視点から、自身の試合を分析しているという観点が面白い論文で、プロレスの読み物としても十分楽しめます。
トレーニングについては、「自然の日常生活の流れの中でつけた筋肉が理想である」という見解は、私のトレーニング論と偶然一致していて、驚きました。
ジャンボ選手は非常にクレバーである、というのはプロレスファンの周知の事実ですが、ここまですごい分析をしていたのか、とうなずける文章が、
「古代ギリシアの彫刻、絵、壺から現代プロレスのジャンボ鶴田の技の分析」です。
ギリシアの彫刻から、その彫刻で表現されている技が効いているかどうかを分析するという試みは、クレバーなレスラーであるジャンボ選手以外には書けないのではないかと思います。
長いですが、一気に読みふけってしまうかもしれません。
プロレスファンなら、本当に面白く読めると思います。
この論文のおかげで、プロレスファンの心の中に、コーナーのセカンドロープに上って「オー!」を連呼しているジャンボ選手の雄姿をいつでも蘇らせることができるのです。
ジャンピングニーと同じく、猪木さんや藤波選手と同じようにロープに相手をふってカウンターで取る場合もありますが、相手の背後からガバッと極めるスリーパーは、鬼気迫るものがありました。
この技には、逸話があります。ジャンボ選手に、ある事件が起こりました。
三沢光晴選手(現プロレスリングノア社長)から、フェースロックでギブアップを奪われてしまったのです。三沢選手にとっては完璧なジャンボ越え、今までギブアップしたことがないジャンボ選手にとっては、屈辱的な大事件でした。
このフェースロック事件の後、ジャンボ選手が使い始めた技が、鬼気迫るスリーパーホールドなのです。
あんなに迫力のあるスリーパーは見たことがありません。
三沢選手との三冠戦では、かなり使われていて、あわやレフリーストップかと思われた試合が幾度もありました。
新日本プロレスの飯塚選手のスリーパーも必殺率が高いですが、凄みという点で、試合を見ているファンを必殺したのはジャンボ選手でした。
突然ですが、あなたはいま、リング上でジャンボ鶴田選手と対戦しているとします。
オー!の掛け声ひとつ、ロープにふったら何が飛んでくるか!?
ジャンボラリアットか!?
キチンシンクか!?
はたまたスリーパーホールドか!?
いや、ジャンピングニーパットだ!?
あなたは、これだけのバリエーションに一瞬で反応しないといけないのです。
これは大変です。頭と体がついていきませんね。
さて、このロープワークを用いたカウンター技のうち、かのテリー・ゴディからピンフォールを奪ったジャンピングニー。ゴディからフォールを奪ったときは、コーナーポストからのダイビングニーアタックでしたが、カウンターのタイミングが素晴らしいので、ジャンボ選手のヒザは強力なんです。ちなみに鮮やかなスピードのキチンシンクも悶絶モノです。
相手をロープにふったら、カウンターでジャンボの巨体が飛んでくる、さらに相手のアゴを目がけてピンポイントでヒザが飛んでくるという、ダイナミックな必殺技です。
とくに、若いころはフィニッシュホールドとして使っていました。まだ、鶴田選手がロングタイツを着用していたころです。
ちなみに、コーナートップからダイビングしてヒザをぶつけるのはダイビングニーアタック、ロープワークでカウンターで決めるのはジャンピングニーパットと呼ばれています。
「ヒザだ!ヒザが飛んできた!ゴディを葬ったヒザがトップロープから飛んできた!」という当時の実況がとても懐かしいです。
相手の腕を自分の首にからめ、相手の腰を自分の両腕でがっちりホールドし、自分のへその上に相手をのせる感じで後方への見事なブリッジによって、相手を脳天からマットに叩きつける、テーズ流へそ投げバックドロップ。
この技の最高の使い手は、ジャンボ鶴田選手です。バックドロップを使う選手は多いですが、ジャンボ鶴田選手のバックドロップは、技のキレ、美しさ、インパクトのどれを取っても他の選手の追随を許しません。最強のプロレス技をひとつ選べと言われたら、非常に難しいですが、この技を挙げるかもしれません。
ちなみに、バックドロップをしてそのままホールドするという、バックドロップホールドという技は、ジャンボ鶴田選手のオリジナル技です。
「岩石落とし」とも呼ばれます。福沢ジャストミート朗アナがバックドロップのことを、あえて好んで使っていた呼び方です。
三沢選手が超世代軍のリーダーとしてエルボースマッシュを武器にかなりの実力をつけてきたころ、ジャンボ選手との三冠戦が行われました。
この試合では、エルボーとタイガードライバー、フェースロックと畳み掛けてくる三沢選手に対し、徹底的にクールに蹴って投げるジャンボ選手の応戦が、あまりに凄くて、手に汗にぎってテレビの前から一歩も動けなかった覚えがあります。
結局この試合は、ジャンボ選手のバックドロップ5連発で試合が決まりました。
この試合ほど、バックドロップがあらゆる角度で見られて、かつ衝撃が見る側に伝わった試合はないのではないかと思います。
バックドロップ。素晴らしい響きですね。
「人生はチャレンジだ!」by 鶴田友美さん
前田選手の必殺技として非常に有名ながら、なかなか見る機会のない技です。私の見た前田選手のキャプチュードは、船木誠勝選手に決めたときが最初ですが、あの衝撃は忘れられません。
VTRで、前田選手のテーマ曲「CAPTURED」に合わせて、スローで投げる姿はあまりに芸術的でした。リングスの試合で私は前田選手のスロイダースープレックスは見たことがありますが、キャプチュードは見ることができませんでした。
ちなみに、漫画のキン肉マンでは、かなり最後の方(35巻あたり)で、「サブミッションと投げ技の全てのエッセンスを融合した最強の技」として紹介されています。
足を抱えた腕と、頭をホールドした腕をクラッチして、見事なブリッジで投げるまさしく捕獲投げ(キャプチュード)。
がっちり決まった状態で投げられると、頭から真っ逆さまにマットに叩きつけられるため、完璧に決めるとKO必至の技です。
新日本プロレスでの、前田選手のヨーロッパ凱旋帰国試合でポール・オンドーフに決めたダブルリストアームソルトのような、ブリッジの美しさと技のキレでした。プロレスラー前田日明の真骨頂だと思います。
最近はあまり使わなくなったようですが、前田選手とタイプの似ている永田裕志選手が、ときおりキャプチュードを使っていました。このキャプチュードの変形がエクスプロイダーになったのではないかと思います。エクスプロイダーは変形裏投げで、ノアの秋山準選手が使い始めた技です。永田選手の技は、エクスプロイダーではなく、私は変形キャプチュードだと思います。
前田選手といえば大車輪キック、というファンの方も多いと思います。
フライングニールキックも得意としている前田選手ですが、やはり大車輪キックの破壊力はさらにそれを上回る凄さがあると思います。
一度、テレビの取材か何かでコーナーに向かって大車輪キックを放つシーンが撮影されていましたが、直接あたっていないのにも関わらず、衝撃にカメラが揺れていました。
ファイアープロレスリングなどのプロレスゲームでは、前田選手が大車輪キックを命中させると、相手選手は流血していました。ちなみにゲームでも間合いが難しい技でしたが、実際はかなり間合いが難しかったのではないかと思います。
空手でいう胴回し蹴り(現役ではK-1の子安慎吾選手が使う「子安キック」)と骨法の浴びせ蹴りに近いキックです。体ごと強烈に回転して放たれる大車輪キックは、とても絵になる必殺技だと言えるでしょう。
K-1で子安選手が胴回し蹴りを放つたび、前田選手を思い出す。
そして最近ではK-1MAXでジャダンバ・ナラントンガラグ選手が似たキックを、リングで観戦する前田さんの前で放ちました。
こんなK-1の見方もアリですよね。以上、大車輪でした。
記念すべき第一号は、前田日明選手について、お伝えしたいと思います。
最近、HERO'Sということで、リングスが復活されたのを祝して、前田選手からスタートしたいと思います。
思い起こせば10年以上前、高校生のときに見た、初めての総合格闘技がリングスでした。
衝撃でした。「1000のサブミッションを持つコマンドサンビスト」ヴォルク・ハンや「現役用心棒」ディック・フライ、「熊殺し」ウィリー・ウィリアムスや、「ザ・ボス」クリス・ドールマンなど、数え切れないほど素晴らしい選手であふれていました。
その素晴らしい選手たちの頂点にいたのが、前田選手だったのです。
新日本プロレスの頃から、キックが非常に強いなぁと思っていましたが、「格闘技としてのプロレス」を掲げる前田選手は、リングスで本領を発揮したといえると思います。
さて、前田選手の格闘ルーツといえば、空手です。
田中正悟さんという師匠とともに空手に明け暮れ、一緒にリングスを立ち上げてしまったというすごいひとです。
その空手を習っているときには、なんとあの初代タイガーマスク、佐山聡さんも一緒に修行をしたというから驚きです。
プロレスに入門するにあたっては、やはり佐山さんの影響を大きく受けていらっしゃるようです。
そして、最初にご紹介する技は、「ハイキック」です。
このように文字で書くと一見地味かもしれませんが、K-1などでもご承知のとおり、一撃必殺の立ち技です。
しかし、大技であるため、なかなか鮮やかに決まることが少ないのです。
ハイキックは、前田選手がリングスで活躍していた時に、最も輝いていた技です。
特にアンドレィ・コピィロフとの一戦では、凄まじい切れ味の一撃が決まったのを覚えています。
アンドレィ・コピィロフはヴォルク・ハンに勝るとも劣らないサブミッションの使い手と言われており、なかなかの強敵でした。
しかし試合の序盤だったと思いますが、前田選手の放った渾身のハイキックは、コピィロフの顔面を見事にとらえました。画面越しには聞こえませんでしたが、バキッという音が聞こえてきそうな、すさまじい切れ味でした。
ハイキックがコピィロフの左顔面にヒットした瞬間、試合が止まったかのような衝撃が走り、コピィロフが崩れていったのでした。当然のことながら、1発KOでした。K-1などで今までに見たハイキックの中でも、美しさ、威力とも最高のハイキックだと思います。