突然ですが、あなたはいま、リング上でジャンボ鶴田選手と対戦しているとします。
オー!の掛け声ひとつ、ロープにふったら何が飛んでくるか!?
ジャンボラリアットか!?
キチンシンクか!?
はたまたスリーパーホールドか!?
いや、ジャンピングニーパットだ!?
あなたは、これだけのバリエーションに一瞬で反応しないといけないのです。
これは大変です。頭と体がついていきませんね。
さて、このロープワークを用いたカウンター技のうち、かのテリー・ゴディからピンフォールを奪ったジャンピングニー。ゴディからフォールを奪ったときは、コーナーポストからのダイビングニーアタックでしたが、カウンターのタイミングが素晴らしいので、ジャンボ選手のヒザは強力なんです。ちなみに鮮やかなスピードのキチンシンクも悶絶モノです。
相手をロープにふったら、カウンターでジャンボの巨体が飛んでくる、さらに相手のアゴを目がけてピンポイントでヒザが飛んでくるという、ダイナミックな必殺技です。
とくに、若いころはフィニッシュホールドとして使っていました。まだ、鶴田選手がロングタイツを着用していたころです。
ちなみに、コーナートップからダイビングしてヒザをぶつけるのはダイビングニーアタック、ロープワークでカウンターで決めるのはジャンピングニーパットと呼ばれています。
「ヒザだ!ヒザが飛んできた!ゴディを葬ったヒザがトップロープから飛んできた!」という当時の実況がとても懐かしいです。